タイにて

今、バンコクのカフェでこの記事を書いている。

 

このフレーズは村上龍のエッセイに良く出てくる冒頭文だ。

ずっと憧れていたから書きたかった。

 

今回の旅はタイ10日間のひとり旅。

成田からドンムアン空港まで往復14000円。

ホテルは10日で2万円。

移動費はバスを利用したのでだいたい20円ぐらいで割とどこでも行ける。

いわゆる貧乏旅みたいな感じでバックパッカー気分を味わった。

 

特に目的があった訳でもない。

ただタイにいたかったという感じの適当旅だ。

 

タイにいると憂鬱とは無縁の精神状態になる。

おそらく気候と人々の雰囲気によるものだと思うが、タイで鬱病になるのは難しい。

モンスーン気候で一年を通して30℃近くある。

日差しも強く雨季では雨がスコールのように降るが、いきなり土砂降りになってカラッと晴れるため、日本の梅雨のような陰鬱さは全くない。

むしろスッキリとして心地よい雨だ。

 

地面は川の泥のような臭いが立ち込め、道路沿いは排気ガスで息を吸う度に寿命が縮んでいく気分だ。

それでも心は健康になっていく。

タイにいると存在の全てが許されている気分になる。

 

カオサン通り付近は外国人観光客が多く、殆どが白人のため日本人はよく目立つし、2日目から顔を覚えられて通るたびに「よ!元気?」みたいに話しかけられる。

いつも頼むメニューも覚えられていて、これでしょ?みたいに言ってくる。

ひとり旅でも寂しさはあまりない。

 

タイにいて心地いいと感じるのは、人々に人間らしさを感じるからだ。

多くの店員は仕事中スマホをいじっているし、友達と喋ったりしている。

それが普通だし、みんなそうしている。

日本では怠そうにしてはいけないし、仕事中は仕事をしているフリをしなければ許されない。

みんな機嫌が悪そうだし、常に監視されているような雰囲気がある。

それで生きているだけですごく疲れる。

もっとみんな楽しく生きればいいのに。

 

これからは憂鬱になった時、いつでもタイに来るだろう。

抗鬱剤を飲むよりもずっと効果がある。

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