人間はあらゆる原因から無気力を引き起こす。
最近は冬の日照時間の減少が主な原因ではあると思うが、冬のたびに無気力状態になっていたら1年の1/4が無気力になってしまう。
今日は無気力の原因について考察してみる。
もくじ
希望の喪失
よく動物実験で、逃げられない状況で何度も電気ショックや騒音にさらされた動物は、だんだんとその状況から逃れるのを諦めるようになるというのがある。
そして無気力になり学習能力も低下する。
この実験の話を読んで、なんとなく腑に落ちてしまった。
この、無気力になった動物は何かが壊れてしまったのだと思う。
何か、というのは「この世界は自分の行為によって変えることが出来る」という希望だ。
この希望が失われてしまった動物は、苦痛や怒りを感じても、それを何とかしようという気持ちを持たない。
では、一度壊れてしまった動物はどうなってしまうのだろう。
犬だったとしても、餌を取りに行くのを諦めて飢え死にしてしまうのではないだろうか。
体と脳の連結がぶっ壊れて、危機や苦痛から逃れる能力がなくなってしまっている。
それが人間だとしても同じで、生きる気力を失った状態だと言える。これはマズイ。
希望を取り戻す
ではこの状態に既になってしまった、ぶっ壊れてしまった人間が再び生きる希望を取り戻す方法はあるのだろうか。
長期計画の中に目に見える成果を感じる
まず、ぶっ壊れてしまった人間にとって、希望的展望は抱きづらい。
だから、数年後のために今努力をするということが不可能になっている。
だが、短略的思考だけで生きていると人生は崩壊に向かってしまう。
そこで必要なのが、今この瞬間にすぐに満たされるものだ。
これはどんなに小さなことでも良くて「長期的に続けていきたいけど、結果が出るのに時間がかかるもの」に対して取り入れている。
例えばブログでも、すぐに結果が出ないが辞めてしまえば終わりだ。
それを続けるためには、アナリティクスを利用して今日はどの記事がどのくらい読まれたのかを目で確認することが重要になってくる。
今日の作業をするモチベーションが、先のことや大きな目標ではなく、今日の成果で完結するようなイメージ。
自分の行為が届く相手を想像する
人間のモチベーションを保つには誰かに認められたり、誰かの役に立つことが必要だ。
例えば、自分の仕事が椅子の脚の部分だけを作るものだったとする。
その作業の中だけにやりがいを見出すのは難しい。
だが、出来上がった椅子に座る人を見た時は何らかのやりがいを感じられるだろう。
そのように、人間は自分の行為が誰かに認められ、価値を生み出せた時に初めて自己実現をして自我を獲得することが出来る。
なので、それが目に見えて実感できるような工夫をたくさん作ることが大切だ。
そして、その日その日のモチベーションを確保していく。
その積み重ねで今日を生き抜くことが出来る。
小さな希望を拾い集めていく
一度壊れてしまった人間にとって、毎日はサバイバルだ。
そのサバイバルを生き抜くコツは、小さなことを積み上げてそこに価値を感じることだ。
圧倒的に絶望しながら小さな希望を拾い集めていく作業。
小さな1を認め、自分を認めていくこと。
その先には生きる希望があるかも知れない。