私は物が捨てられませんでした。
駅でもらったティッシュ、買い物でもらった袋、友達からのプレゼント、要らないものでもとにかく収納しようと思っていました。
物なんて持っているに越したことはないと本気で思っていました。
もくじ
旅に出ることでミニマリストに目覚めた
そんな私が失恋し、大学生活にも失望し、旅に出た時期があります。
九州へ行き、福岡、長崎、山口、広島、京都、名古屋とバスに乗りながら移動しました。
その時、荷物が多すぎて困ることが多かったのがきっかけです。
物を持つということは前に進むことを邪魔するということ
私が最初にこのことに気づいたのは物理的な問題でした。
リュックとキャリーケースいっぱいに詰めた物は重く、かさばり、歩いて前に進むことを困難にしました。
さらにキャリーケースをロッカーに預ける金がなくなり、お金を入れずにロッカーに入れるというバカな真似をしたら失くなってしまい、警察に届けられていてめちゃ怒られました(笑)
物を所有することはお金がかかることであり、荷物が重くなることであり、前に進むことを困難にするのだと、現実的に物理的に身体で感じました。
それが私がミニマリストに目覚めたきっかけです。
日常に戻ってからも旅人の感覚は抜けなかった
旅を終え、日常に戻ってから私はミニマリストになっていました。
家も家賃を払い、この物を置くために常にお金を払っているのだという感覚を覚えました。
だから家にはお気に入りの物しか置かず、最高の空間にしたいと常に思うようになりました。
服も、歩きやすく、暖かく、そして何より乾きやすい素材を選ぶようになりました。
お金がなく漫画喫茶に寝泊まりして移動してたので洗濯したものを部屋に干していたからです。
かさばるもの、重いもの、乾きづらいものはあまり買わなくなりました。
理想の部屋はビジネスホテル
部屋についても、私の理想の部屋はビジネスホテルです。
必要最低限のものしかなく、綺麗で、シンプル。
毎日家に帰った時、知らない場所のホテルに泊まっているような気分でいたかったのです。
そして自分が生きるために必要なものはコレだけだ、という気持ちを常に感じることで、ある侘しさと自由を同時に噛み締めています。
その気持ちが前に進もうという気持ちをより強くしてくれます。
私たちは常に旅人であり、常に前に進むべきではないでしょうか。