映画「ラ・チャナ」の感想|絶望をも受け入れて前に進む強さと踊りに魅了される

伝説のフラメンコダンサー、ラ・チャナの波乱に満ちた人生に迫るドキュメンタリー。

若くしてフラメンコの才能を開花させ、一時はハリウッドデビューまでも囁かれたラ・チャナの成功とその裏にあった知られざる悲劇的な人生を舞台の映像や彼女を知る人物たちへのインタビューをとおして描きだす。

あらすじ

 

若くしてその才能を開花させたラ・チャナ。

18歳という若さで結婚と出産をした彼女だが、夫がマネージャーとなりフラメンコダンサーの活動を続けた。

ダリを魅了し、映画『無責任恋愛作戦』で共演したピーター・セラーズにハリウッドに招かれた彼女だったが……

 

キャリアの絶頂期に表舞台から去り、結婚、出産、そして旦那からの暴力。

 

ヒターノ(ジプシー)社会で女性が自らの意見を言うことは許されなかった。

 

旦那に捨てられ、借金と子供を抱え露頭に迷う。

 

しかし、そんな絶望をも受け入れて前に進む強さ

 

彼女の人生そのものが私たちを励まし、魅了する。

 

その情熱と愛に映画館で思わず拍手したくなった。

 

 

彼女の情熱はどこからくるのか。

 

きっと苦難や困難を乗り越えてきたということそのものだと思う。

 

困難に満ちた人生だからこその情熱。

今、人生に絶望している人、辛い状況の人には是非観てもらいたい

 

その時は本当にどうしようもないと感じるかもしれないが、自分の人生が一本の映画になったとしたらどうか考えてみる。

 

そうすると、どん底からの復活というシナリオが見えてくる。

 

人生には必ず浮き沈みがある。

 

悲しみと喜びが、波のように満ちては引く。

 

全て含めての人生だということに気づかされる。

 

苦難、困難があればあるほど、人生は豊かに、情熱的に生きることが出来るのではないか。

 

そんな当たり前のことを彼女は彼女自身の人生と踊りで表現している。

 

下ばかり向いていた私はハッとした。

 

最初から成功したらつまらない。

最初から全て持っていたら気づけない。

 

だからこれでいいのだと思った。

 

マイナスはプラスに、悲しみは喜びに換えていけばいい。

 

生きているということ自体の素晴らしさに気づいたら、前に進むエネルギーが湧いてくる。