【ライフシフト】寿命100年時代をどう生きるか

最近「ライフシフト|100年時代の人生戦略」という本を読んでいて、高校時代から感じていたモヤモヤがスッキリとしたので紹介したい。

この本は、文明やテクノロジーの進化により、私たちの寿命が劇的に伸び、それに伴い働き方や生き方そのものを見直す必要が出ていることを分かりやすく解説してくれている。

寿命100年時代の到来が意味するもの

国連の推計によると、2007年に日本で生まれた子供の半分は107年以上生きることが予想されている。

人類の寿命は先進国を筆頭にかなりのペースで伸びており、1840年以降、データがある中で最も長寿の国の平均寿命は1年に平均3ヶ月のペースで上昇している。

しかも医療の発達や豊かな食生活が広がり、若々しい身体機能を伴ったまま歳を重ねることが可能となった。

こっこ

そう言われれば、昔の70歳はよぼよぼな年寄りのイメージだったが、今の70歳は驚くほど若々しい人が多い。

一生働かなくては生きていけない?

寿命が伸び、元気に活動できる時間が増えたのは喜ばしいことだが、それとは裏腹に長生きすることを嘆いている人も多い。

なぜなら、寿命が伸びればその分余生が長くなり、65歳で定年しても残りの人生の生活費を賄えないからだ。

さらに少子高齢化が進めばリタイアする人に対して働く人の数が足りず、社会保障は成立しなくなるだろう。

つまり、平均寿命が伸びればその分働く期間が長くなるのだ。

 

ここで面白いデータがある。

1984年のイギリスでは65歳以上の男性の8%しか職を持っていなかったが、1881年にはこの割合が73%に達していたのだ。

つまり、65歳で退職して年金で暮らすというロールモデルは産業革命以降の一時期だけ成り立ったものだと思う。

働き方が変わる

時代が変われば働き方も変わる。

現代では働くと言うと、会社に出勤し、8時間程度働き、家に帰るというのが一般的だ。

ひと昔前まではそれに加え、女性は専業主婦として家にいることが多かったが、今では共働きが増えている。

しかし、会社に出勤するというのも20世紀に特有の働き方だったようだ。

経済発展には人々の組織化と、集団となって一緒に働くことが有効だった。

それがITの進歩によって小規模でも可能となり、もはや一つの場所に集まって一緒に作業することは非効率となった。

これからは場所に縛られない働き方や在宅ワークが増えてくるだろう。

これもよく考えれば昔はほとんどが在宅ワークだったわけだが。

そもそも論

1910年、アメリカの働き手の3人に1人は農業労働者だった。

今日、これらの職に就く人は全体の1%に過ぎない。

一方、農業とは対照的にサービス産業が経済に占める割合は、1929年の40%から2013年には65%に上昇した。

その背景には豊かになった人々が昔より多くのサービスを消費しはじめたという事情がある。

テクノロジーが進歩すれば働き方が変わる。

これからの世代は、昔よりも多くの産業の変化を受け入れざるをえない。

無形の資産の重要性

昔は、結婚し、マイホームを買い、車を持ち…というのが人々の一般的な幸せ像だった。

しかし現代ではそのような目に見える幸せの象徴のようなものがない。

そんな中で80歳まで働くというのはかなり絶望的と言わざるを得ない。

生きるモチベーションがないのだ。

それに加え、将来への不安が大きくなっている。

どんなに貯金をしても安心できることはないだろう。

そんな寿命100年時代を生きる上で重要になってくるのが、目に見えない無形の資産だ。

無形の資産は大まかに3つに分類することができる。

生産性資産

人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素、つまりスキルと知識だ。

20世紀の働き方では、一つの専門的スキルや知識を身に付け、一生涯生きていく職を一つ持つのが一般的だったが、これからは人生の中で何度も転職をしたり、新しい分野を学ぶことが増える。

そのため、年々教育を受ける期間も伸びており、大卒は一般的となった。

これからは100年間の間で何度かは、一定のまとまった期間を教育を受けたり新しいスキルを手に入れるために使う人も増えるだろう。

基本的な学習能力を高め、色んな分野に柔軟に対応できる脳が必要になってくる。

知識と言っても、従来の詰め込み式の知識ではなく、思考力と問題解決能力、コミニュケーション能力などが求められてくるだろう。

活力資産

これは肉体的、精神的な健康と幸福のことだ。

健康、友好関係、パートナーやその他家族との良好な関係などが該当する。

健康的な食生活や、心を許せる人と過ごす時間などは幸福度に大きく関係する。

職場だけでなく、さまざまな場所に居場所があることはこれからも大切な資産となる。

変身資産

100年ライフを生きる人たちは、その過程で大きな変化を経験し、多くの変身を遂げることになる。

そのために必要な資産が変身資産だ。

これは聞いたことがなかったが、寿命100年時代にはかなり重要な資産である。

私たちはこれから、今までにないほどのコミュニティに属す機会が与えられる。

その度に、ある意味アイデンティティを喪失してしまうことになる。

新しいコミュニティ内で全く違う背景を持って生きている人たちとやっていくためには、その都度自己イメージを作り上げていく必要がある

その能力が変身資産だ。

変身資産を蓄えるためには、さまざまな環境に身を置き、その都度内省し、自己分析していくことが必要だ。

自分が得意なこと、苦手なことを知り、環境に適応していく能力。

そのためには、自己認識と世界の見方を変更していくことが常に要求される。

まとめ

寿命100年時代。

人類がまだ体験したことのない世界が始まっている。

そんな中で出来ることは貯金だけではない。

常に学び続け、進化し続け、人との関係を大切にしていくこと。

自分なりの価値観を築いていくこと。

そして変化を楽しむことができたら、長い人生をもっと豊かに楽しむことができるだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。