【令和時代】起業家に必要な資質

平成の時代に新たな産業を切り開く革新的な経営者は日本に現れなかった。

米国ではグーグルやアマゾンなど、卓越した経営者が何人も誕生した。

なぜ日本にはそのような経営者が現れなかったのだろうか。

グローバル化によって日本語は特殊言語になった

ネットの時代とは「バーチャル空間の言語的サービスの時代である」と言われているが、日本語を話すのは日本人だけであるという点で、そもそも不利な戦いとなってしまった。

そのため、楽天やライブドアなどが2000年代のネットブームに乗って注目を集めた時期もあったが、それは米国よりも10年遅れたタイムマシン型のビジネスとなってしまった。

そしてとうとう日本発の革新的なビジネスモデルは平成の時代には現れなかった。

ネット時代に有利な企業形態

さらに根本的な問題としては、日本の企業のあり方がネット時代とマッチしていなかったということがある。

日本では優秀な人材は官庁や大企業に行くという伝統的な流れがあり、優秀な人材がベンチャー企業から破壊的イノベーションを起こすような流れがそもそも存在しなかった。

 

それに比べ、米国はもともとアントレプレナー・キャピタリズム(資本主義)の国であり、最も優秀な人材はベンチャービジネスを興すものという流れが定着していた。

そのためネットの時代が始まるとそれが一気に強さを発揮し、優れたベンチャー企業経営者を多数輩出することとなった。

 

日本では戦後復興から大企業中心の経済システムができあがり、教育システムもそれに合わせて整備・構築された。

「頑張っていい点を取り【正解のある試験】を受けて大組織に行く」という流れが平成の時代には足かせとなり、未だに変化を起こせずに停滞している。

若者の変化

しかし最近の若い世代にはようやく変化が見え始めた。

かつてのように大学生の志望先が既存の大企業一辺倒ではなくなってきたのだ。

東大や京大でも人気ランキングの1位と2位は米国系のコンサルティング会社という調査結果がいくつもある。

 

昭和・平成の象徴だった「終身雇用」の概念も変わり始め、1箇所で働き続けるより、経験を積みながら3〜5年でより条件の良い職場に転職したり起業を目指す傾向が強まっている。

米国では優秀な学生ほど既存企業には入らず起業を目指してきた。

やっと日本でもそのような意識変革が起こり始めている。

今後求められる資質

山口周氏の著書「ニュータイプの時代」では今後求められる人材のメンタリティがこのように記されている。

・正解よりも問題を探す

・予測するより構想する

・KPIで管理するより意味を与える

・一つの組織にとどまるより、組織間を越境する

クリエイティビティがあり、大きい組織の中に安住しない身軽さとスキルを持った人である。

これはつまりグローバル化とデジタル化がそのような動きを求めているからに過ぎない。

組織化されればされるほど変化や革新は起こしづらく、クリエイティビティが失われる。

 

これからは自分の頭で想像し、創造できる人材同士がフットワークの軽い連携をしつつ、流動的に何かを作り上げていくような時代だ。

大企業内での改革にはまだまだ時間がかかるだろうし、そもそも大きい組織には難しい所がある。

つまり野心のある若者は、大企業への就職を目指すのではなく、自己スキルを磨きつつ起業を目指すのがベターだという結論に至る。