侘しい、寂しい
わびさび
これは日本人が大切にしてきた感覚です。
生きることは本来侘しく、寂しいことです。
みんなただ誤魔化しているだけで、本質は変わりません。
だけど、侘しい寂しい気持ちが悪いことだとは思いません。
もくじ
貧乏はするもんじゃねぇ、味わうもんだ。
これはいつか誰かが言っていた言葉です。
煌びやかでなく、質素で、貧しい。
だから侘しい、寂しい。
それでいいのです。
その風情を味わうこと、それは高貴な行為です。
心が豊かな人にしか出来ないことです。
悲しみがあるから喜びが際立つ
真っ黒な背景の上にドスッと真っ白な一輪の花を据える。
これもまた美しい光景ですよね。
人生は良いことを沢山積み上げていくから幸せなのではなく、黒い、辛い、苦しいことがあるから白さが際立つのです。
逆に言えば、辛い思いをせず、悲しい涙を流さず、幸せの味を噛み締めることは出来ません。
ただ、どちらも選べます。
幸せをさして感じなくてもいいから、悲しみも感じたくない。
辛い思いをしてもいいから、最高な気分を味わいたい。
色々な考えの人がいて、自分の生き方は選べます。
私は思い切りコントラストの強い人生を望みました。
だから苦しみや悲しみを受け入れます。
そう考えれば、一つ悲しい出来事があっても別に何とも思いませんよね。
ああ、また人生に影が出来て、そうやって際立っていくんだ、私はそう考えます。
煙草に火をつけ、ゆっくりと珈琲を飲む
そんな時間が幸せだったりします。
そして、それが全てかも知れない。
慌ただしい日常の中で見失ってしまいそうな瞬間を味わってみると、大したことないな、と思えることも沢山あります。
私たちはあんまり周りを気にしすぎて、あんまり急ぎすぎた。