「リアリティのダンス」軍事政権が蔓延るチリの田舎町での出来事

『リアリティのダンス』(La danza de la realidad)は、アレハンドロ・ホドロフスキー監督・脚本による2013年のチリ・フランス合作の映画。2013年5月18日、第66回カンヌ国際映画祭監督週間にてプレミア上映された。

ホーリー・マウンテン』などの鬼才、アレハンドロ・ホドロフスキーがおよそ23年ぶりにメガホンを取り、チリで育った自身の少年時代をモチーフにした幻想的なドラマ。1920年代、軍事政権下にあったチリの少年が、父親からの抑圧や学校でのいじめに遭いながらも家族と共に生きる日々を映し出す。『エル・トポ』に出演していた監督の息子、ブロンティス・ホドロフスキーが家族の長である父親役で主演。サーカスなど不思議な登場人物など、現実と空想の交錯する物語と調和するホドロフスキー監督らしい世界観が印象深い。

あらすじ

1920年代、軍事政権がはびこるチリの小さな村トコピージャ。アレハンドロ(イェレミアス・ハースコヴィッツ)は高圧的な父ハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)と、息子を自分の父親の生まれ変わりだと信じる母サラ(パメラ・フローレス)と一緒に生活していた。一方学校では、ロシア系ユダヤ人であることからいじめられていた。

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チリの歴史を知ることができる

私はチリのことを全然知らなかったので、こんな軍事政権の時代があったことに驚きました。

まるでヒトラーのような父に暴力を受けながら育つ繊細な少年の姿に涙しながらも、父のユダヤ人差別を受けてきたという生い立ちを知り、誰が悪いと一言で言えない世界の複雑さを感じました。

ホドロフスキーらしい幻想的な世界観が織り交ぜられつつも、リアリティのある映画です。

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