平均寿命が伸び、少子高齢化が進む現代では年金制度は成立しない。
つまり死ぬまで働くのが当たり前の時代になる。
ということは、選んだ仕事に価値を感じられなければ人生が苦痛でしかなくなるということだ。
若いうちは派遣やバイトで食いつなぐことが出来るが、歳をとったらスキルと知識がなければ仕事がなくなる。
若いうちに自分にとって価値のある仕事を見つけ、スキルを磨くことはこれからを生き抜くための必須条件になるだろう。
もくじ
労働はただの懲役ではない
労働は生活する資金を得る為に必要なものだ。
しかしそれ以上に、労働は人間にとって大切なものだ。
もし一日中何もやることがない日が毎日のように続けば人間は生きることに苦痛を感じるだろう。
お金は感謝だ。
誰かに何らかのサービスをし、感謝されるから得られるものだ。
人の顔色を伺って我慢したから貰えるものではない。
労働とは、自分の得意分野を最大限に発揮して人を喜ばせることであり、お金はその報酬である。
当たり前のことだ。
しかしこの意識を持たない人は多い。
1時間経ったから、ただ拘束されるだけでお金が貰えると思っている人が多い。
その意識のままでは労働の中に価値を見出し、そこに磨きをかけるということは出来ない。
終身雇用制度の崩壊が意味すること
終身雇用制度が崩壊したということは、会社は自社の利益を最優先し、その為にはどんな事でもしますよ、ということだ。
リストラも、重労働を課すことも、それが会社の利益になるなら迷わず選択するだろう。
この時点でもはや人間としては見られていないのだ。
「会社の利益を伸ばせるやつ」or「会社に何のメリットもない人件費」として見られている。
だからこそ、自分自身で労働に対する価値を見出し、その価値を生み出すスキルを磨かなければならない。
誰でも出来ることには価値がない
なぜ若いうちにスキルを磨く必要があるかと言えば、労働にも競争原理が働き、希少価値のないものは価値が低くなる。
つまり誰でも出来ることで貰える金は少ないのだ。
だから移民や、低賃金でも働く人がいればどんどん安くなる。
それに対し、誰も出来ないこととはスキルが必要なことだ。
スキルには能力と適性はもちろん、経験が必要だ。
経験を積むには時間がかかる。
だからその道40年の熟練に、若者やまだ経験の浅い人は敵わないのだ。
スキルを得るのに時間がかかる専門的な仕事の価値は下がらない。
そう考えれば若いうちに何かに価値を見出し、時間をかけて経験を積むことがどんなに大切なことか分かるだろう。
労働に関する名言
労働なくしては、人生はことごとく腐ってしまう。だが、魂なき労働は、人生を窒息死させてしまう。
単に給料をもらうために、壁の向こう側に石を投げ入れ、それをまた投げ返す仕事をしないかと言われたら、ほとんどの人は、侮辱されたと感じるだろう。ところが、今、多くの人は、そんな仕事よりましな仕事を与えられていないのだ。
人間の一生は誠にわずかの事なり。好いた事をして暮らすべきなり。夢の間の世の中に、好かぬ事ばかりして、苦しみて暮らすは愚かな事なり。